クリスポールがウォリアーズからスパーズへ!
- yuanother1
- 2024年7月1日
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(画像はウォリアーズ公式Xより引用)
ウォリアーズに30M$の契約をされず、ウェイブされたクリス・ポールが、FA解禁初日にサンアントニオ・スパーズと契約したことが判明した。契約は1年で11M$。
スパーズは、かねてよりクリス・ポールの獲得に興味があったと報じられ、今回それが実現した形だ。獲得への最も大きな要因は、やはり昨年の全体1位指名のビクター・ウェンバンヤマの存在であろう。スパーズはウェンバンヤマの育成に対して、クリス・ポールのアシスト能力やピック&ロールの巧みさに期待を寄せている。これまでのクリス・ポールのプレーを見てみても、クリッパーズ時代でのディアンドレ・ジョーダンとブレイク・グリフィンとのロブ・シティーや、ロケッツでのクリントン・カペラとのピック&ロール、さらにはディアンドレ・エイトンと絶妙なプレーを見せていたサンズ時代など、センターの選手を活かすことにNBAで最もたけていると言えるだろう。
このクリス・ポールの能力にスパーズは魅力を感じ、また、今夏のドラフト全体4位で指名したポイントガードのステフォン・キャッスルの育成という面からも獲得を狙ったのだと考えられる。
だが、このスパーズのクリス・ポールの獲得には否定的な見方をすることができる。例えば昨シーズンのウォリアーズのクリス・ポールの獲得は、フォワードのジョナサン・クミンガとのピック&ロールを通じて、クミンガの能力を引き上げることであったが、クミンガはスモールセンターとしての役割よりも、その運動能力を活かした自らのペネトレートや、ローポストからのアイソレーションなどに重きを置くようになり、結局はシーズン終盤でクリス・ポールとジョナサン・クミンガとの間でのピック&ロールはあまり多く見られなくなった。
また、キャリアを通じて一度も優勝を経験したことのないクリス・ポールは、是が非でも優勝できるチームに行きたいという気持ちもあるのであろうが、昨シーズンプレイイントーナメントすら逃すこととなったスパーズで、自身のキャリアの最終盤を過ごすことが賢明な判断だとはっきしとは言い切れないだろう。
昨シーズン終盤は、前半戦に比べて大きく成績を伸ばしたスパーズではあるが、来シーズン40歳を迎えるクリス・ポールを迎えることは両者にとってメリットのあるものにすることは出来るのであろうか。
ビクター・ウェンバヤマの、従来のセンターとは全く異なるプレースタイルなども考えると、クリス・ポールの獲得は意味のあるものだとは、現時点では考えられないように思うが。